高橋とマリとコオロギ

村上春樹の『アフターダーク』を読んだ。

 

私にとって村上春樹は好きとか嫌いとかじゃなくて

アウトかセーフな春樹に分類されて

これは比較的セーフな方の春樹でした。

 

アウトな場合は

底なし沼にずりずりと引きずり込まれて

現実(この世界)から引き離されてしまい

自分の居場所がわからなくなってしまう。

 

塞がった傷をえぐられる感じがして

何とも言えなくなる。

 

『アフターダーク』内で

気になった人物は三人。

 

 

「ソフトウェアはいったん汚染されると交換がきかなくなるんだ」

(227ページ)

「ゆっくり歩いて、たくさん水を飲む」(213ページ)と言った

トロンボーン奏者の高橋。

 

 

 

努力を時間をかけて、ちょっとずつ嫌な記憶を克服してきた

浅井マリ。

努力できる子。

 

 

あと

無について語るコオロギ。

 

「万が一やで、それが理解やら想像やらをしっかり要求する

種類の無やったらどうするの?」(237ページ)

 

 

このコオロギが言う〈しっかり要求してくる種類の無〉って

この世界のことなんじゃ……とか

ふと考えてしまった。

 

 

物語は漠然として

ピンとこない部分も多かった。

 

フランス映画『アルファヴィル』の観念的な世界観とか

「ファイブスポット・アフターダーク」(曲)とか

見たこともないし聴いたこともないので

全部が全部この世界観に馴染めないんだよね。

 

 

村上春樹が描く作品は

立体で小説に奥行きがあって

読んでいるとクラクラしてくる。

そこが本当に不思議で惹きつけられる。

 

 

家に『多崎つくる』と『海辺のカフカ』があるので

来年あたりに読んでみようと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 


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  • 2020.01.19 Sunday
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