『夜の写本師』乾石智子

ずっと気になっていた『夜の写本師』を借りてみた。

 

月・闇・海の三つの印をもって生まれた

カリュドウの物語。

 

いや、これ面白い。

夢中になっている真っ最中です。

(もっと早く読めばよかった…。)

 

 

 

冒頭ら辺で

冬の描写があって

 

 

住民は冬眠中のオオミミシマリスさながらに、たくわえたカラン麦や林檎、梨酒をちまちまと消費しながら、

ちょっと気を許すとたちまち戸口までふさぎかねない吹雪の音に耳をそばだてていた。

=13ページ=

 

 

 

 

 

そうした真冬のさなかでも、ひとすじの陽の光が射しこむときがある。ほんのいっときだが、そこからは

かすかな春への叙唱が聞こえてくる。そんなとき、人々は卵からかえったばかりのカマキリの赤んぼう

のように、家からわらわらと這いだしてきて、食料小屋へ凍った肉をとりに行ったり、

道をつけるために雪を掘ったりするのだった。=13ページ=

 

 

 

このあたりで

この作家さんは雪の降る国の生活を知ってるなぁ…と思って、

プロフィールを見たら…山形在住と書かれていて驚きました。

と同時に一気に親しみがわき上がってきました。

 

 

とあるシーンで泣いてしまい

(しかも駅の待合室で)

グググッと世界に引きこまれてしまいました。

 

 

デビューって、もっと読みにくさがあるけれど

わかりにくさが、ほぼなしで

世界観が壮大なファンタジー。

 

 

最近はデビュー作なのに読みにくさが少ない

作家さんが多いですな。

このシリーズ(シリーズじゃないかもしれないけど)

追いかけて読んでみようと思ってます。

 

 

 

 

 

 

ふり返ってみると今年はミステリとSFが多かったな。

(秋からはBLに明け暮れていた日々)

 

服部まゆみさんの『この闇と光』は

思ってもいなかった(ちょっと変だな…と思っていた)

展開で、読みながら「えぇーーー」っと叫んでしまったし(笑)

『開かせていただき光栄です』は、お耽美だったし

そういう系に少しハマってます。

来年は今まで読まなかった作家さんにチャレンジしつつ

積んでいる本を減らしていこうと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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  • 2018.10.08 Monday
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  • 17:58
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コメント
素敵な情景描写ですね〜(*^^*)ネット全盛の世の中、読み手を意識したこなれた文章を書く人が増えてきたのかもしれませんね。今は小説投稿サイトも多いですし…。

という事で、ご無沙汰しております(^_^;)
すっかりブログにハートが付けにくくなってしまったんですが、
(ちゃんとログインしているはずなのに…)
拝見しておりますよ^^
これからますます寒くなりますので、どうぞご自愛くださいね。
  • アセロラ
  • 2017/11/02 7:06 PM
アセロラさんへ

おこんばんは(o^^o

色々な場所でナイスとかいいね、ありがとうございます。コメントとてもうれしいです!
ハートの件は気にしないで下さい。
JUGEM最近少し変だし、私の設定とかの問題だと思いますので。

初の乾石さんなのですが、読んでいると風景がふわーっと浮かんできて、
これがデビュー作って本当?と疑いたくなるくらい圧倒的で一気に読んでしまいました。

小説投稿サイトの勢いがすごいですよね。
投稿サイトで「この人うまいなぁ〜」と読んでいるとあっという間に
デビューしちゃったりして驚く時があります。手軽に楽しめていいですよね。

けど私は電子ものよりも紙をめくる派です。(かさばって仕方がないけど…笑)

  • まっきー
  • 2017/11/03 12:31 AM
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